理学療法士の思考

認定理学療法士などをはじめ、理学療法関連のテーマを中心に情報を発信しています。認定理学療法士(運動器)、協会指定管理者(上級)、地域包括ケア会議推進リーダーを取得しております。

ポジショニングの基礎を学ぶ

こんばんは。本日は、5月5日こどもの日ですね。少し、出かけて、散歩したり、お店にいったりしてきました。体を動かして休みを満喫できました。よかった。

 

今日はポジショニングの基礎について文献を読みました。

まだ、完全に整理できていませんが・・・。

 

とりあえず、読んだ内容などから考察して考えを書いていこうと思います。

ポジショニングの勉強をしようと思ったのは、現在廃用症候群の方を対象にリハビリをすることがおおく、自分で寝返りなどができない方が多いので、褥瘡の予防が必要になるためです。

褥瘡を予防するためには、寝ている姿勢でかかる外力をコントロールすることが重要になります。コントロールできないと、局所に圧が集中したり、身体のねじれや、バランスにより、皮膚への剪断力などが生まれ、褥瘡の原因になります。

褥瘡は、応力と時間と頻度により発生しますので、適切なポジショニングが取れずに、何度も不良肢位を行い続けることで頻度・時間は向上してしまい、褥瘡のリスクは高まると考えられます。

つまり、ポジショニングにおいて、局所圧を分散し、外力コントロールを行うことが重要というわけです。

 

では、具体的にどのように行うのか。

まず、ポジションニングを治療と考えるならば、評価が必要になります。その評価とは、アライメントの評価(姿勢分析)になります。

視診で、身体の部位の関係性を評価していきます。頭部・胸郭・左右上肢・骨盤・左右下肢の7つに簡単に分けて考えるとよいかもしれませんが、それぞれのねじれや荷重が集中している部位を想定し、その後触診を行いつつ、確認していきます。

ここで、姿勢分析をしっかり行うことで、どの部位に局所圧が集中しやすいのかを評価しておきます。

その後、実際にポジショニングを実施していきます。この際に注意する点は、身体を支える部位にクッションを設置し、関節可動部においてクッションで重さを支えないように配慮する点が重要です。要するに、例えば背臥位で膝下のみにクッションを置くと、膝関節で荷重を支えることになるため、関節は固定され、運動が阻害されてしまいます。適切なポジションニングの目指すところは、心地よく動いて、リラックスしてしっかり休める姿勢を作り、同時に動きやすい姿勢にすることであるという点が重要です。関節下にクッションを入れることで関節は固定されてしまい、心地よく動くことができないため、関節部ではなく、しっかりと支える部位(重みのある部位)にクッションを設置し、身体のパーツの重みをクッション(その下のベッド・マットレス)に逃がしていくことが重要です。上肢のポジショニングでは、両上肢を身体の上にのせて間にクッションを入れるのは、結果的に上肢の重みは胸郭背面にかかる圧を増加させるため、適切ではありません。この場合は、上肢の重みがマットレスに伝わるようにクッションをベッド上にのせて、その上に上肢を置くようなポジションをとるように工夫することが大切になるわけです。

 

適切なポジションニングをとるために基礎が重要です。それは、抽象的であったり、概念的なものかもしれませんが、ポジショニングの具体的な方法は、ケースバイケースでいろいろな工夫ができます。なので、その工夫をどのような概念や抽象的な思考で考えて、創造するかが重要です。ポジショニングの概念として、どう考えて行うのかをしっかりと勉強していこうと思います。少し、整理されました。さらに、深めていこうと思います。