理学療法士の思考

認定理学療法士などをはじめ、理学療法関連のテーマを中心に情報を発信しています。認定理学療法士(運動器)、協会指定管理者(上級)、地域包括ケア会議推進リーダーを取得しております。

2017年度グループリーダーとしての反省・次年度に向けて

こんばんは。3月中旬になり、今年度も大詰めでいろいろまとめ、振り返りの時期になっております。やることが多い時期ですね。

計画通りにいかないことが多いですが、今回も振り返りが遅延しています。でも、遅延しているからといってやらないわけではなく、きちんと振り返り、次につなげる作業は、計画と同じくらい重要だと思います。なかなか、振り返りと反省を今まで軽視していたところがあるため、これからの課題でもあります。自己の反省について整理していきたいと思います。

 

今年度の活動

今年度は急性期病院から異動となり回復期病院での配属になりました。そして、初めて4人グループのリーダーとなり、活動を行ってきました。

また、分科会という一つのテーマについて1年間(月に1回程度の実施)BiNIアプローチについて勉強会を開催しておりました。

あとは、このブログでもたびたび記載しております、認定理学療法士試験(運動器・脳卒中)、BiNIアシスタント試験合格に向けて勉強をしてきました。

また、一度運動器学術小集会での症例発表を目指し、演題登録をかけましたが、残念ながら採択されず、発表には至りませんでしたが、BiNIアプローチでの介入をまとめ抄録の作成を行いました。

今年度は、割と積極的に活動してきましたが、うまくいかないことも多々ありました。目標としては、もう少し絞って集中してもよかったかなと思います。プライベートが暇だったので、ある程度目標の難易度としては妥当だったかもしれません。

グループ運営に関しての反省

初のグループリーダーとして、他のグループリーダーより明らかに経験的に劣ることから、できる限りグループ員に迷惑をかけないよう、尽力してきました。

今回使用した指導ツール

①階層評価(当会リハビリ部門全体において全員行っているもの)

②目標管理シート(当会リハビリ部門全体において全員が行っているもの)

③指導計画書(当院で今年度から全員実施となったもの)

④業績・成長目標合意書(当グループのみ導入したもの)

⑤成果向上計画(当グループ4人で決めた計画、当グループのみで導入していたもの)

がありました。正直当グループのみのものに関しては導入しない方がよかったです。予想以上に①~③だけで大変です。それらをしっかりやる方が良かったかなと思います。

①階層評価

年度内に2回評価を行い、フィードバックを行いました。達成、未達成の2段階評価を行い、全項目中何項目達成したかで点数を出します。この際は達成できなかった項目がなぜ達成できていなかったかを中心に指導し、次に達成するためにはどうするべきかを伝えいました。また、紙面でそのフィードバック内容を記載し対象者へ渡すころで次に生かしてもらえるように工夫しました。

この評価は他の②③においての行動計画にも影響し、個人がどの程度評価されているのかを図るものでもあるため当会リハビリ部門において最も重要なツールであると考えています。

②目標管理シート

年内目標を3つ挙げ、達成時の具体的な状態として3つ挙げ、それらに対する3つの具体的施策を立てました。また、ガントチャートにて月単位で何を行動するかを4月に1年分計画しました。

(1)成果を上げる(⑤成果向上計画を含む)

1:施策としてグル―プで成果向上計画⑤を実施した。成果向上計画については、果を上げるために必要な要素をチェック項目として、各担当ケースがそれらを達成できたかを確認するためのツールとして導入した。しかし、運動器グループでのケース数は多く、ツールのチェック記載に加え、各ケースの分析まで手が回らなかった。ツール使用にかかる負担が大きく、分析まで行えないため、結果的に必要性がなくなり、実施しなくなってしまいました。そのため、今後は導入するツールに対して、負担と価値を見極めていくことと適宜必要性について検討し改善案を出していくことで成果を上げるために行動できるとよかったと思う。

2:グループ員の成長課題を分析、行動計画と目標を共有し指導(③指導計画書④業績成長目標合意書を含む)

グループリーダー役割としてグループ員の成長を促進すること重要だと思います。この項目については一年間考えてきました。上半期と下半期に分け、それぞれにおいて指導計画書と業績・成長目標合意書を作成しました。

④業績・成長目標合意書については、上半期、下半期の初めに、各スタッフの長所と課題点をこちら側の視点で分析した結果をまとめ、改善するための目標を各スタッフとこちらの間で共有することを目的に実施しました。実施したことにより、各スタッフが自分では気づかなかった長所や課題に気づくことができたことが良かったと思います。また、初リーダーとして部下の長所、課題について整理できたのはよかったと思います。しかし、それを踏まえてどうするかを考えてもらうことは各スタッフに強要しなかったこともあり、ほとんど活用されていなかったように思います。個人的に、あまり強制的にやらせることが好きではないこともあり、こういう結果となったが、導入するからには最後までしっかり活用できるように指導した方が結果的に良かったのかと思いました。また、作成に当たりこちらの負担が大きいというデメリットがありました。

③指導計画書については、④を反映しており、本人の指導してほしい希望を記載してもらい、それを踏まえて具体的にどのようにグループリーダーとして指導するかを記載し、整理したものです。上半期は、随時指導というものを指導計画に組み込みすぎてしまい、実施頻度として多いのか少ないのかもあいまいになってしまい、実施されないことも多くなってしまったため、下半期は、月に一回各グループ員とかならず一回話し合いを1対1で行うようにしました。頻度は各スタッフによって十分であることもありましたが、少ないスタッフも生じました。その場で、計画の進行状況を確認したり、今後の課題をフィードバックすることで、ある程度成果に結び付けることができたと思っています。課題としては、指導側が話過ぎてしまうことでしょうか。部下からの意見をくみ取るためには、部下の話をきくことが必要なのは承知していましたが、こちらが主導になりやすい傾向でした。部下に話してもらい自己にて気づき、自己にて改善案を出してもらえるように持っていけなかったことが、部下の行動変容が十分に起こらなかった原因の一つかと考えています。今後は、こちらからこうした方がいいといっても効果は少ないことを念頭に、自己解決を促す指導を重視してみようと思います。

3:成果分析、インセンティブ

成果分析は年度末はまだ実施できてませんので、実施する必要があります。分析方法はまだ不慣れで見様見真似でしたが、今後は、自分たちのグループのケースは自分たちでしっかり確認し、1ケース1ケースを大切に対応していくことが必要なると思います。上司が整理した情報を使うのではなく、ケースの評価結果を基に、成果を出し分析するようにしていきたいと思います。(より成果を重視するためにも)

また、FIMに関する知識が不足していることを感じましたので来年度の早いうちにしっかり知識を固め、病棟との勉強会を開催し、他のスタッフと理解を共有するような行動を取りたいと感じました。

(2)質の高い地域包括ケア病棟の運営について

1、3:グループ内で勉強会を開催、会議の結果を共有

これにより、事前にかなり多くの文献を読み、知識を整理することができました。個々の理解に関しては、勉強会の中で共有しましたが、それ以上は個々のスタッフの努力次第であると思いますので、やることはやったのではないかと思います。各スタッフにも調べてもらうように促すことができたと思いますが、調べ方や情報収集の方法はすこしやり方を指導したりできたかもしれないと思いました。

地域包括ケア病棟運営のための計画として実行しましたが、具体的施策として会議に目を向けてもらうように施策を練りました。結果的に地域包括ケア病棟の運営につながらなかったので施策として妥当ではなかったと思います。目標はフォーカスすることが大切だと感じました。

2:リーダー会議前に議題について理解を共有し適切な意見をあげられるようにする

上半期は議題とずれてしまう意見が上がってしまっていましたが、下半期ではそういったことは減少し、議題の意図を読み取れるように指導できたと思います。そういった指導に関しては、不明点を部下側から聞くことが最終的に必要であり、不明確なまま議題に対する意見をあげないように部下側から行動することが望ましいはずでした。しかし、こちらからの説明を年度初めから後半まで引き続き行う計画であったことから、後半は部下主体で聞くことを重視するなどの工夫が必要であったと思いました。

(3)自身のスキルアップ

1:認定理学療法士試験を受験

これは、無事にレポートを書き、ポイントをためて参加できましたので問題はなかったと思います。後は合格していることを祈り、落ちていたら来年また受けるそれだけです。

2:学会発表する

異動後であり、ケースを探すのに苦戦しました。そして、選んだケースに関してはもっとレアケースであったり、通常の介入がうまくいかないケースを選定する方が良かったと思います。また、選んだ学会も3名しか採択されないため、難易度が高く発表に至りませんでした。今後は、とりあえず今回まとめたケースの発表をどこかで行い、次の症例発表では、シングルケーススタディとして、デザインを用いて学術的要素を踏まえて発表していくべきだと反省しました。

3:後輩のスキル向上のための分科会

分科会の資料は作成できていましたが、分科会メンバーがそろう日を選ぶことがうまくできず、運営に支障がありました。実施するためにはあらかじめ予定を決めて、全員に出勤希望を出してもらい、その日に実施するように対策を取りたいと思いました。

内容的には、BiNIの基本的な内容を伝えることを重視しましたが情報量が多いとなかなか理解は難しいのかなという印象でした。詳しいことは、講習会に参加してもらうことが良いのかなと思います。また、病院で実施するからには、実践的で日々の臨床ですぐに役立つような工夫を入れていくことを今後は検討していき、分科会の質の向上を図りたいと思いました。

 

まとめ・来年度につなげるためには?

結果的に当会においては、階層評価と目標管理シートが軸になっていることは長年変わらないことです。それらをいかにうまく活用していくように指導していくかを考えることがリーダーとして重要かなと思いました。

来年度は、階層評価分析と目標管理シート指導を強化し、長期目標と短期目標をナビゲートし、部下のモチベーションを保てるようにファシリテーターとしてのリーダー要素を重視し、部下に主体的に行動してもらえるように計画を立てていきたいと思いました。

 

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(認定理学療法士試験後低迷しています笑)

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