肩関節周囲炎の病期別理学療法の対応と視点について
↑高崎オーパにてみそだれとんかつ卯辰というところで贅沢にいただきました。
こんばんは。本日は休みで、高崎オーパでの勉強したりしつつゆっくりしておりました。変形性膝関節症と脳卒中と切断の診療ガイドラインの勉強をしておりました。切断患者さんを担当することもあり、ある程度基本を復習しておかないと、何すればいいかよくわからなくなってしまいそうだったので。
勉強のおかげで明日からの臨床に目標をもって挑めそうです。より深く評価・治療を行え、グループメンバーの患者さんまでしっかり診れるように目指して頑張りましょう。
さて、本日は肩関節周囲炎の病期別の理学療法の進め方についてです。
3つの病期ごとに整理して記載します。
①凍結進行期(painful freezing phase):2.5~9か月
明確な誘因のない疼痛と関節可動域制限が出現します。安静時痛を認めたり、夜間時痛が増強しやすい時期になります。疼痛が強い時期になりますので、理学療法の対応としては、愛護的な関節可動域練習、ポジショニング、代償方法の検討(疼痛が生じない動作)が必要になります。
関節可動域制限では防御性収縮を極力抑え、抵抗が強い場合は自動介助や自動運動にて実施することが望ましいです。肩甲骨面での運動で30度から45度範囲で開始するとよいと考えます。
代償動作では、健側を中心に行うことや手順をかえるなどの検討が必要です。隣接関節の可動域増大を図ることも重要です。
②凍結完成期(frozen phase):4~12か月
疼痛進行期と比べ疼痛の軽減が認められます。疼痛は主に関節可動域の最終域のみになる場合が多いようです。この時期のポイントは、関節可動域制限が全方向で残存し、特に外旋で強く認められる傾向がある点です。可動域の改善を図る必要があります。疼痛が軽減しているため、凍結進行期とは異なり、積極的な伸張を行っていきます。
③寛解期(Thawing phase):12~48か月
英語が苦手なので読めませんでしたが、調べたところゾーイングとよみ、溶けるという意味のようです。この時期になると関節可動域も改善してきます。
考察
肩関節周囲炎では、病気ごとに対応が異なるわけですが、病気の進行についてはかなり長期に及ぶことが想定されます。理学療法については実施できる期間として考えると凍結進行期がメインであり、凍結完成期が対象に入ってきて終了になることが多いでしょうか。そう考えると、その後寛解期までの間改善の見込みを残していることを考え、自主練習やセルフケアでの指導をしっかり行いデイリーコントロールをおこなっていくことも考えなければならないなと思いました。
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