Lateropulison(ラテロパルジョン)とPusher現象の認定試験対策③(評価スケールと治療)
おはようございます!朝から更新していきます!
↑オーパのカフェより
本日はpusherの評価と治療です!
Scale for Contraversive Pushing(SCP)(Karnath,et al:2000)
姿勢(自然姿勢の対称性)
1:強い患側傾斜+転倒 0.75:強い患側傾斜 0.25:弱い患側傾斜 0:正中位
伸展(接地している上下肢)
1:安静時から既に 0.5:姿勢変化に伴う 0:伸展しない
抵抗(正中位矯正に対して)
1:抵抗あり 0:なし
※上記については座位と立位で評価する
※スケールの最重症は6、pusherがないときは0である。
Burke Lateropulison scale(BLS):(D'Aquila MA,et al.2004)
背臥位:他動的寝返りを丸太を転がすように行う(麻痺側→非麻痺側)
0:抵抗なし 1:軽度の抵抗あり 2:中等度の抵抗あり 3:強い抵抗あり
※両方向に抵抗がある場合1ポイントを追加する
座位:足底非接地、両手を組んだ姿勢で非麻痺側への体重移動を行う。(30度麻痺側に傾けた姿勢→他動的に非麻痺側へ向かって垂直位にするときの反応をみる)
0:垂直位まで抵抗なし
1:垂直位まで5度のところでの体幹・上肢・下肢の反射的抵抗反応あり
2:5~10度のところでの体幹・上肢・下肢の反射的抵抗あり
3:垂直位まで10度以上のところで体幹・上肢・下肢の反射的抵抗あり
立位(どのような支持があってもよい):麻痺側に15~20度傾斜した位置から非麻痺側へ5~10度傾斜した状態まで他動的に操作する。
0:重心が十分に非麻痺側を超えるところまで抵抗なし
1:非麻痺側を超えて5~10度のところで抵抗反応あり
2:垂直位から5度以内のところで随意的または反射的平衡反応による反応あり
3:垂直位から5~10度のところで随意的または反射的平衡反応による反応あり
4:垂直位から10度以上のところで随意的または反射的平衡反応による反応あり
移乗:最初に非麻痺側への移乗動作を、次に可能であれば麻痺側への移乗動作を行う。麻痺側方向への移乗時により多くの介助が必要である。
0:非麻痺側への移乗時抵抗なし
1:非麻痺側への移乗時軽度の抵抗あり
2:非麻痺側への移乗時中等度の抵抗あり。介助は一人
3:非麻痺側への移乗時強い抵抗あり。介助は二人以上必要。
歩行:真の垂直位にしようとするセラピストの支持に対して積極的な抵抗をスコアする。単なる寄りかかりは点数化しない。
0:側方突進なし
1:軽度の側方突進あり
2:中等度の側方突進あり
3:強い側方突進があり介助に二人必要である。あるいは歩行不能。
※患者によっては著明な側方突進のため立位、歩行の評価ができない場合があるが、その場合それらの評価項の最大値をスコアとして記載する。
合計スコア=上記の合計(最大17点)
※寝返り、立位は0~4点、座位、移乗、歩行は0~3点
Pusher現象に対する理学療法
視覚的情報を用いた介入について
・pusherのみ分では視覚情報が有用
・USNのみ群では視覚情報は利用されにくい
・USN+Pusher群では個別の症例で異なる
Karnathらの治療に関する提案
・直立姿勢の認知的歪みを理解させる
・視覚的に身体と環境との関係を認知させる
・治療者によって視覚的手掛かりを付与する
・その手掛かりによって直立肢位を学習する
・他の動作中も直立肢位を維持する
治療での留意点
座位
早期:患側臀部の挙上、上肢の支持を前方に、足底非接地
回復期:健側臀部の挙上、動的座位、足底接地
立位
早期:肋木の利用、平行棒を高く設定、垂直指標に合わせる
回復期:健側骨盤を平行棒に接する、杖での立位保持
歩行
早期:長下肢装具の利用、後方から介助、無杖歩行
回復期:杖を前方へつく、健側・患側の歩行パターン
pusher重症度分類(網本ら:1994)
座位(背もたれなし)
2:常に押す 1:時々押す 0:押さない
立位(平行棒+装具)
2:すぐに押し修正困難 1:修正可能 0:押さない
歩行(杖+装具+介助)
2:開始時から押し介助に抵抗する 1:杖を側方につくと押す 0:介助部分を押さない
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