理学療法士の思考

認定理学療法士などをはじめ、理学療法関連のテーマを中心に情報を発信しています。認定理学療法士(運動器)、協会指定管理者(上級)、地域包括ケア会議推進リーダーを取得しております。

Lateropulison(ラテロパルジョン)とPusher現象の認定試験対策①(Lateropulisonについて)

こんにちは。今日は貴重な休みなのでしっかり勉強していきます!!

本日はLateropulisonについての内容がメインです!!

 

Verticalityの種類

SVV:Subjective visual vertical(視覚垂直)

SPV:Subjective postural vertical(身体垂直)

SHV:Subjective haptic vertical(徒手的垂直)

SBV:Subjevtive behavioral vertical(行動垂直)

   →不安定な板の上などで動的に座面の水平と身体の鉛直を

    保持する様態である。(DA Perennou,2002)

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片麻痺患者の身体軸

片麻痺患者の身体軸は非麻痺側へ傾斜

片麻痺患者は非麻痺側の体幹を優位に使用していることが推測される。

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Lateropulsion(側方突進)について(以下、LP)

LPは体幹の側方傾斜(2パターン)

①脳の損傷側と同じ方向への傾斜(脳幹尾側損傷)

②脳の損傷部位と反対側傾斜(脳幹吻側損傷・大脳半球損傷

LPの原因(2パターン)

①運動麻痺と体幹筋緊張の不均衡によって生じるもの

②偏倚した主観的垂直に準拠して体幹を立て直そうとして起こるもの

※pusherは傾きの矯正に対して抵抗する特性を有する。

Lateropulison(ラテロパルジョン)では抵抗がなく姿勢を正中に戻すことが可能。

 

Lateropulisonの責任病巣(試験範囲外)

後脊髄小脳路:同側下肢の深部感覚(非意識性)Th1~L1

外側前庭脊髄路:同側下肢の伸筋細胞の興奮(特に足・膝の伸筋群には単シナプス性)

※ここがやられることを考えると、同側下肢の感覚と伸筋の興奮が障害され、障害側へ体が傾きやすい状態になることが理解しやすい。

※LP臨床的には、少なく、延髄外側部梗塞であるwallenberg症候群の症状としてよく知られている。

 

Lateropulisonに対する理学療法

視覚情報を用いたアプローチが難しいため、体性感覚のうち意識性の触圧覚・深部感覚情報を利用してアプローチすることがよいと考えられる。

補足(感覚上行路)(試験範囲外)

意識性の温痛覚:外側脊髄視床

意識性の粗大な触圧覚:前脊髄視床

意識性(識別性)触圧覚、振動覚、深部感覚:後外側路(薄束、楔状束)

意識性の触圧覚(顔面口腔内):三叉神経視床路(三叉神経主感覚核)

 

考察(感想)

LateropulisonとPusherについては試験でも出でそうです。Lateropulisonについては、今回概ねまとめましたが(試験外のものは、理解を深めるために追加で勉強した)、pusherの範囲の方が出そうな印象ですので、そちらをしっかり勉強していきたいところです。次回に続きます。

 

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