理学療法士の思考

認定理学療法士などをはじめ、理学療法関連のテーマを中心に情報を発信しています。認定理学療法士(運動器)、協会指定管理者(上級)、地域包括ケア会議推進リーダーを取得しております。

臼蓋形成不全の指標(CE角とSharp角)と骨盤正面像の診方

こんばんは。最近寒いため、朝起きれないです。朝に弱い。朝ご飯食べないパターンになりやすいです。家が職場に近いせいで、まだ大丈夫とか思ってしまいます。

でも、本当は早起きしたい。でもできない。どうすれば・・・。早く寝るしかないか・・・。

早起きに悩んでしまいますが、そんなこと言ってないで認定試験勉強行きましょう!!

(ブログやってて寝るの遅くなっているとかは思っていません)

 

 

臼蓋形成不全症の指標

以下の図を参照してください

CE角

①骨頭中心を通る垂線

②骨頭中心と臼蓋縁を通る線

評価:25度以下で異常

Sharp

③涙根下端と臼蓋縁を結ぶ線

④両側の涙根下端を結ぶ線

評価:40度以上で異常

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私が分析しているので、えっ違うよ?と思われた方がいたらご指摘お願いします。

この画像について

大腿骨頸部があまり広く抽出できておらず、小転子がよく見えること

→やや股関節外旋位。左のSharp角が42度だが、日本でよく使われる中村の基準によると

CE角20度以下、Sharp角45度以上が異常であるといわれているため正常内と考える。

臼蓋形成不全の指標ですが、要はどの程度骨頭が臼蓋に覆われているかを見ているわけですね。CE角は小さいと臼蓋に上部が臼蓋に覆われている部分が少なくなることがわかりやすいですね。Sharp角はややわかりにくいですが、大きすぎるとやはり、骨頭の上部が覆われなくなってくことが考えられますね。

 CE 角が 15°以下の症例では関節症性変化が進行しやすいとの文献もあるようで、臼蓋形成不全変形性股関節症の流れがあります。

 

理学療法士としてX線正面像を使いこなす!!

(1)正面像から骨盤の前後傾を評価する方法

前傾している場合

①腸骨の幅が狭い

②骨盤腔の縦径が広い

③恥骨結合が狭い

④臼蓋縁がでっぱっている(roofではない)

⑤閉鎖孔が細い

後傾している場合はこの逆になるわけですね。

上記の画像は後傾していますね。特に左側が!!

 

(2)正面像から股関節の内外旋を評価する方法

小転子の位置を見ます!よく見える場合は外旋、よく見えない場合は内旋しています。

また、通常X線の正面像は下肢を伸展し、やや内旋(パテラの位置が真上を向く)している位置でASISが触診上水平になるようにセットしてからとっています。これは、ある程度内旋している方が大腿骨頸部が広く写るためです。上記の画像を見ると小転子がよく見えており、大腿骨の頸部は写っている範囲が狭いと思います。

 

考察

認知機能低下、抑制がきかないなど、ケースによっては撮影する姿勢が取れない場合があるので、それも考慮する必要があります。なんかおかしいと思ったとき、対象の患者さんがしっかりしている方なのかを把握しておく必要がありそうです。

正常に撮影できているようであれば、画像の姿勢と臨床での姿勢が近い可能性がありますね。疼痛の部位と画像からわかる骨盤の前後傾、股関節の内外旋、そして今回触れていませんが腰椎のアライメントなども参考になりますね。後は、その患者さんの個人情報や問診の情報を加えることで画像をフル活用し問題点をある程度想定することができるのではないでしょうか。